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ハーモニーに耽美する会

  • 執筆者の写真: mIf
    mIf
  • 2023年2月6日
  • 読了時間: 3分
「人は芸術品になるか、 さもなくば芸術品を着なくてはならない」

ーオスカー・ワイルド


聴くだけで身も心もとろけそうになるような、美しいハーモニー。


その美によって思考、身体の自由はうばわれ、 言葉は失われ、ただ美しい音の群れの中に溺れていく。


ある種の人間の心の琴線に触れて放さない、そんなハーモニーを私は 「美的ハーモニー」と呼ぶ。


時間と共にうつろいゆく音の集合体である美的ハーモニーを愛で、 恍惚と享楽を分かち合う。



それが

”ハーモニーに耽美する会”

です!!!(どどん!)





人は音楽を聴いて感動や衝撃を受けたら、誰に伝えずにはいられないもの。


音楽は共有し共感しあうことでさらなる快楽を得られる。

そうやって幸せが広がっていく。



ただ、ここで問題が。


この美的ハーモニー、誰もが同じように「耽美」できる類のものではない。



そもそも普通に生活していると、出会う機会が極端に少ない。

なぜなら商業的に成功している音楽にはあまり使ってもらえない。


理由は簡単。

ニッチだから!!!


美的ハーモニーは、いわば

足フェチとか手フェチとか二の腕フェチとか・・・と同じように、 個々の性癖、フェティシズムの領域の、細分化された嗜好に依存するものに近い。


足フェチさんや二の腕フェチさんへのメシウマ情報が表の世界に出てこないのと同様、 美的ハーモニー情報へのアクセスも極めて困難である。 (今んとこ私だけなのでね)


んで商業音楽の使命は「なるべく多くの大衆に刺さること」なのだから、 「多くの大衆」に刺さらないニッチな要素は排除されて当然。


かくして一部の音楽フェチにしか効果を発揮しない美的ハーモニーは パンドラの箱から飛び出て世界中に散り散りばらばら、ひっそりと息を潜めて掘り起こされるのを待っているのだ。



美的ハーモニーの愛好家は、美的ハーモニー同様の在り方をしている。

つまり大概、

周りに感覚を共有できる人がおらず孤独になりがち。



彼ら(=私)はこだわりが強く偏屈なことが多いので、「クセのある人」として あらゆる集団から孤立していきます。


ジャズサークルなどで楽しく爽やか耽美ライフを送っている、

少数の美的ハーモニー・リア充層をときどきSNSで見かけてはニセモノじゃないかと目を疑い、二度見しては嫉妬と羨望を覚えつつ、

一人静かに音楽を聴き、官能的なハーモニーの美しさに身悶えする。

その寂しさに不思議と安心する。


行き場のないやるせなさを抱えて悶々としている可哀想な生き物。

それが美的ハーモニー中毒者なのです。


・・・って ワシのことやないかい。




このままだと卑屈に呪いの言葉を吐き散らかしながら 孤独死する未来しか見えないので、

満を持して仲間探しを始めることにしました。



さてここまで焦らして、「結局、美的ハーモニーってどんな音なん??」と思いましたか?


次回以降、具体的に定義や例をあげていきますね。



さあ、今まで燻ってきた分、とち狂いますよ。


お楽しみに!!!!!!!



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